IT・エンジニア転職
複数の転職サービスを使うときの応募管理
2026.09.24
転職活動の連絡が複数のメールやアプリに分かれると、どの求人へ何を提出したかを見失いがちです。特別な管理ツールを導入する前に、一社一行の一覧を作ってみましょう。必要なのは細かい記録より、次に誰へ何を返すかが分かる状態です。

AIで作成したイメージ画像
先に結論
複数の転職サービスを使うときは、募集枠ごとに記録し、応募依頼と提出完了、候補日と確定日時を区別します。提出した書類の版を保存し、各募集へ次の行動・期限・問い合わせ先を付けると、行き違いを見つけやすくなります。
同じ会社でも別募集は分け、同じ募集か不明なら確認する。
提出済みの版を、編集している最新版と分けて保存する。
相手の締切りと、自分が状況を見直す日を分ける。
対象:自分の転職活動を複数の窓口で進める方。記入例と人物は架空です。紹介経路や同時応募の扱いは、各窓口へ個別に確認してください。
応募管理の目的は、次にすることを迷わず選べる状態にすること
複数の転職サービスを使うと、求人の紹介、応募の確認、面接の日程、選考結果が別々の場所へ届きます。メールをすべて読んでいても、返事が必要な案件を見落とすことがあります。管理表には受信した情報を全部写す必要はありません。今どの段階で、誰が何を返す必要があるかを短く集約します。
最初に決めたいのは、状況を確認するときに開く場所です。表計算ファイル、手帳、個人用のメモなど、自分が更新を続けられるものを選びます。予定はカレンダー、資料はフォルダーに置いても構いませんが、管理表からその場所をたどれるようにします。全情報を一つのアプリへ移すことと、確認の入口を一つにすることは別です。
管理の細かさは、同時に動いている選考と自分の負担に合わせます。求人の閲覧数まで毎日集計しても、面接準備に使えなければ項目を減らせます。逆に、日程変更が続いている場合は更新日時と確定した通知への参照を残す価値があります。記録の目的を、見た目の整った一覧を作ることに置かないでください。
この記事では、本人が自分の転職活動を整理する方法を扱います。紹介会社の手数料や企業側の採用管理を判断する方法ではありません。同じ求人を複数の窓口で見つけたときも、本人の判断だけで紹介元の扱いを決めず、応募状況を正確に伝えて確認します。表は確認を助ける道具として使います。
まず現在進んでいる募集だけを書き出し、それぞれに「次の行動」と「確認する日」を一つ入れてみてください。過去のすべての連絡を整理してから始める必要はありません。今日返事が必要な募集が見つかる状態を先に作り、困った場面に合わせて欄を足す方が、実際の活動へつなげやすくなります。
会社単位ではなく、応募する募集枠ごとに記録する
同じ会社でも、バックエンド開発、社内情報システム、データ基盤など、別の募集がある場合があります。会社名だけで一行にまとめると、どの役割について話しているかが曖昧になります。管理表の基本単位は募集枠にし、会社名に加えて職種、部署、求人番号など、区別できる情報を残します。
求人番号がない場合は、求人ページのURL、募集名、勤務場所、紹介を受けた日を記録します。ただし、似た情報が並んでいるだけで同じ募集と断定しません。同一か分からないときは「重複の可能性あり」として確認対象にします。仮の区別に自分用の番号を付けると、メールや資料の保存先も対応させやすくなります。
例えば「J01・A社・決済基盤」「J02・A社・社内システム」のような呼び方です。これは管理方法の架空例であり、企業の正式な求人番号ではありません。正式な番号が後から分かったら別欄へ追加し、自分用の番号を不用意に変えないようにします。以前保存したファイルを探す手掛かりが残ります。
一つの募集を二つの窓口から紹介された場合は、紹介された経路の履歴を同じ募集へ結び付けます。応募が二つ進んでいるかのように行を増やす前に、現在応募を進める窓口がどこかを確認します。一方、部署や仕事内容が別なら、同じ会社でも別行にしたうえで、同時応募の扱いを採用窓口へ尋ねます。
掲載内容は後から変わることがあるため、応募判断に使った日時と要点も残します。求人票の保存が認められている場合は自分用に保管し、利用条件に従って扱います。閲覧用リンクが切れても、なぜ応募したかを振り返れる程度の記録があれば、面接で変更点を確認するときにも役立ちます。
紹介を受けた状態と、応募が進んだ状態を分ける
「応募中」という一語だけでは、自分が応募を希望した段階なのか、企業への提出が済んだ段階なのか分かりません。紹介会社から求人を受け取っただけの状態を、書類選考中として数えないようにします。段階の名前は少なくても構いませんが、何が起きたら移すかを自分の中で決めておきます。
例えば、検討中、応募依頼済み、提出確認待ち、選考中、日程調整中、結果待ち、終了という分け方があります。すべての人がこの七段階を使う必要はありません。応募を頼んだことと提出済みの連絡を受けたことが区別できれば、窓口へ何を確認すべきかが明らかになります。
応募に同意した記録には、対象の募集と伝えた日を残します。複数求人が一度に届いた場合は、「この会社でお願いします」という返事だけでは対象が曖昧になり得ます。募集名や求人番号を付け、応募を進めたい案件と、まだ説明を聞きたい案件を分けて返信すると、後で自分も確認しやすくなります。
企業への提出完了を確認できていないなら、予定日を実績日に書き換えないでください。「提出予定は火曜日、実施確認は未着」のように区別します。採用システムの表示と担当者の説明が異なる場合も、都合のよい方を採用せず、対象の募集を示して現在の状況を尋ねます。確認後に表を更新します。
結果待ちと保留も分けます。返答を待っている状態と、自分の希望で進行を止めてもらっている状態では、次の連絡が異なります。保留にした場合は、誰にいつ再連絡するかを入れます。段階名を細かく増やすより、停止した理由と再開の条件が読めるようにすることを優先しましょう。
管理表には、事実・未確認事項・次の行動を置く
最初の管理表には、募集を識別する情報、連絡先、選考の段階、次の行動、期限、資料の保存先を用意します。これらが揃えば、連絡を受けた後に何を更新するかを判断できます。年収や勤務条件の比較は別の欄や資料へまとめ、連絡の管理と条件の比較が混ざって読めなくならないようにします。
行動は「面接対応」のような広い言葉より、「水曜の候補時刻を担当者へ返信」のように書きます。自分の作業なら、完了したかを判断できる動詞を使います。相手の回答を待つ場合は、「担当者から所要時間の回答待ち」とし、自分が確認する日を併記します。待っていることも管理対象です。
相手が指定した期限と、自分が見直す日を別欄にすると、独自に設定した日を企業の締切りだと誤解しません。返答期限が不明なら「未指定」と残して質問します。日付だけでなく、時刻の指定があるかも確認してください。海外拠点と調整するときは、どの時間帯の表記かを揃えて記録します。
分からない内容は空欄にせず、未確認と書きます。担当者名が不明なら窓口名と連絡手段だけでも残せます。重要なのは全欄を埋めることではなく、確認済みの事実と推測が混じらないことです。窓口から回答を受けたら、確認日と元のメッセージを探せる手掛かりを追加します。
表の項目が多すぎて横に長くなる場合は、普段見る一覧と案件別メモを分けます。一覧には次の行動を残し、面接の詳しい質問や長い条件説明は案件別メモへ置きます。一覧から一度で開ける場所にすれば、細かな記録を保ちながら、今日することを探す負担を抑えられます。
応募管理表の記入例(架空の募集J01)
記録する項目 | 記入例 | 取り違えないもの |
|---|---|---|
募集の識別 | J01/A社/決済基盤/求人番号を確認中 | 会社名と募集枠 |
応募の状況 | 応募依頼済み・企業への提出確認待ち | 依頼日と提出完了日 |
次の行動 | 担当窓口へ提出状況を確認 | 自分の作業と相手の回答待ち |
期限と確認日 | 先方の期限は未指定/自分は金曜に確認 | 相手の締切りと独自の予定 |
提出資料 | J01の提出日付きフォルダー | 提出版と編集用の原本 |
回答の根拠 | 担当者のメール件名・受信日 | 確定した回答と推測 |
重複の可能性を見つけたら、応募依頼の前後を確認する
別の転職サービスで似た求人を見つけても、すぐにどちらかを削除しないでください。会社名、部門、仕事内容、勤務地、求人番号を比較し、同じ募集かを確認します。紹介文だけが違う場合も、職種名が同じで募集が別の場合も考えられます。本人が把握できる情報だけで確定させる必要はありません。
まだどの窓口にも応募を依頼していない場合は、その状態を伝えたうえで、同じ募集か、今後どこで応募を進めるかを確認します。既に一つの窓口へ依頼している場合は、依頼日と提出状況を調べます。後から届いた紹介へ追加で応募を頼む前に、現在の窓口へ状況を伝えると整理しやすくなります。
確認文の例は、「この募集と似た求人について、別の窓口へ今月五日に応募を依頼しています。提出済みかを確認中です。同一の募集かを確認したいので、こちらからの応募依頼はまだ保留にしてください」です。日付や状態は実際の記録へ置き換えます。必要な事実を伝え、経路の扱いは窓口の回答を待ちます。
重複応募に気付いた場合も、記録を消して無かったことにはしません。双方へいつ何を伝え、どこまで進んでいたかを確認し、今後の連絡先を一本化できるか相談します。重複したら必ず不採用になる、といった一般化はできません。企業と各サービスの手続きについて、説明された内容を残してください。
別部署への応募を希望するときは、現在の選考と併行できるか、窓口は共通かを確認します。別募集だから自由に何件でも進められると決めつけないようにします。窓口が統合されたら、新しい連絡先を一覧に置き、以前の担当との連絡は履歴として残すと、その後の返答先を間違えにくくなります。
架空例:二つの紹介が同じ募集だったときの整理
Aさんがサービス甲から「基盤エンジニア」を紹介され、応募を依頼した翌日に、サービス乙から同じ会社の「プラットフォーム開発」が届いたとします。以下は管理方法を説明する架空例です。名称だけを見て別募集と考えると、応募依頼が重なる可能性があるため、まず求人の詳細を照合します。
Aさんの管理表には、甲へ応募を頼んだ日が入っていますが、企業への提出完了は未確認でした。そこで甲へ提出状況を確認し、乙には既に別窓口で似た募集へ応募を依頼していることを伝えます。乙側の行は「同一募集か確認中」とし、新たな応募にはまだ同意していないと記録します。
確認の結果、同じ部署の同じ募集だと回答され、甲から提出済みであることも分かったとします。Aさんは、今後の選考窓口について双方の案内を確認し、甲で進めるという整理を記録します。乙から紹介された事実は履歴へ残し、進行中の一覧では一つの募集として扱います。本人が紹介経路の権利関係を裁定する例ではありません。
このとき管理表には、「確認日」「同一募集との回答」「今後の連絡先」「次の予定」が残れば十分です。メール全文を表の中へ貼り付ける必要はありません。後から案内が届いた場合に、どのやり取りで整理したかを参照できるよう、件名や保存先へのリンクを付けておきます。
もし回答が同じ募集かどうか分からないという内容なら、二つの求人を無理に統合しません。仮の行を残し、追加確認が必要な項目を書きます。この例で大切なのは、見た目が似ているからまとめることではなく、応募依頼と提出の履歴を確認してから、次の手続きを決める順序です。
提出した書類は、編集用の最新版と分けて保存する
ハローワークの応募書類作成資料では、職務経歴書の控えを保管し、面接に備えることが案内されています。複数の募集へ応募するときも、面接先へどの内容を伝えたかを戻って確認できることが大切です。今手元にある最新版が、その企業へ提出した版と同じとは限りません。 (出典:ハローワーク|応募書類の作り方(職務経歴書と面接への準備))
履歴書と職務経歴書には、編集を続ける原本と、提出した時点のファイルを分けて用意します。例えば「J01_職務経歴書_提出日」のように、案件と日付を識別できる名前にします。「最終」「最終修正」「本当の最終」が並ぶ命名は避け、同日に複数回送った場合は順番や修正理由も残します。
応募先に合わせて説明の順番を変える場合は、経験の事実まで変わっていないか確認します。同じ担当期間が別の版で違っていたり、個人の役割とチームの成果が混ざったりすると、面接で説明しにくくなります。共通する職歴の確認は原本で行い、募集に合わせた補足だけを案件別に管理すると照合しやすくなります。
紹介会社が応募書類を調整する場合は、企業へ提出する版を確認できるか相談します。自分が送った原稿と提出された内容が同じか分からない状態を残さないようにします。サービスごとの手順に従い、どの版が送られたかが未確認なら、その事実を管理表へ書いて返答を待ちます。
保存しただけでは、誤ったファイルを添付する問題は防げません。送信直前に宛先、募集名、添付名、ファイルを開いた内容を確認します。別の応募先の会社名が本文に残っていないか、公開できない顧客名や社内情報が含まれていないかも見ます。実際に送信した後で、提出日と保存先を管理表へ記録してください。
書類を修正したときは、差し替えの完了まで記録する
提出後に誤りへ気付いた場合は、どこを修正したかを整理して窓口へ連絡します。誤記を直したファイルを保存するだけでは、企業へ届いた内容は変わりません。差し替えが可能か、どの方法で送るかを確認し、送信した日と受け付けられたことを確認できた日を分けて残します。
架空の例として、Bさんが職務経歴書の担当期間を一か月誤って記載したとします。Bさんは訂正箇所を明示し、「該当プロジェクトの開始月を四月から五月へ訂正したい」と窓口へ伝えます。単に最新版ですと送るより、何を直したかが分かります。以前の提出版も履歴として残し、誤った内容が現在の説明と混ざらないようにします。
窓口から差し替え完了の返答があれば、その返答を記録します。面接直前で反映の確認が間に合わない場合は、その状態も把握しておきます。必要に応じて面接の冒頭で訂正箇所を簡潔に説明できるようにしますが、面接で話すから連絡不要と決めつけず、先に窓口へ修正の事実を伝えましょう。
訂正と、選考途中で新しい経験を追加することは区別します。新たに完成した個人制作物を共有したい場合などは、追加資料の提出を受け付けるか尋ねます。毎回小さな更新を送り続けると、どれを参照すべきか分かりにくくなります。選考に必要な変更をまとめ、提出を求められた範囲に合わせて送ります。
差し替え後は、管理表の現在の提出版への参照を更新し、旧版には過去の提出物だと分かる印を付けます。削除して履歴を失う必要はありませんが、現役の資料と同じ場所に無印で並べない方が扱いやすくなります。面接前には、その企業が参照するはずの版と、反映状況の両方を確認してください。
候補日を送った段階と、面接日時の確定を分ける
日程調整では、候補日を送っただけで予定が確定したと扱わないことが基本です。カレンダーに仮予定を入れる場合は、確定した面接と区別できる名前や表示にします。同じ時間帯を別の窓口へ提示しているなら、その事実を自分の記録で把握し、重なった場合に速やかに相談できるようにします。
候補時刻には開始だけでなく、必要な所要時間と終了の見通しも確認します。オンライン面接でも、直後に別の面接を詰めると延長や接続の問題に対応しにくくなります。移動がある日は移動時間も予定へ入れます。余裕の取り方に一律の正解はないため、自分の仕事や場所の条件に合わせて調整してください。
確定通知を受け取ったら、日付、開始時刻、時間帯、場所または接続先、参加方法を確認します。面接担当者が変わることもあるため、以前の通知だけを使い回しません。会議URLは公開する管理表へ貼らず、自分だけが見られる記録に置きます。予定名にどこまで会社名を書くかも、カレンダーの共有範囲に合わせます。
日時が変更された場合は、旧予定をそのまま残さず、変更済みと分かる状態にします。ただし、変更依頼を送った時点では新しい日時は未確定です。相手の了承を確認し、どちらの時刻が有効かを明らかにしてから更新します。返答がないまま元の予定へ参加しない判断をすると、行き違いにつながります。
日程が衝突したときは、片方へ無断で遅れるより、早めに調整を相談します。他社名や選考の詳細を必要以上に説明する必要はありません。「別の予定と重なるため、こちらの時間帯へ変更できるか」と必要事項を伝えます。相談中、変更合意、カレンダー更新の三つが済んだかを見れば、対応漏れを減らせます。
日程調整の状態と次に確認すること
現在の状態 | 記録するもの | 次の行動 |
|---|---|---|
候補日を送った | 送信した候補、回答待ちの窓口 | 確定通知を確認する |
面接が確定した | 日時、時間帯、場所・接続先、所要時間 | カレンダーと準備資料を照合する |
変更を依頼した | 変更希望、依頼日時、旧予定 | 了承と新しい日時を確認する |
変更が合意された | 合意した通知と現在有効な日時 | 旧予定を更新し、重なりを確認する |
辞退を連絡した | 送信日時、返答の有無 | 残った面接予定の扱いを確認する |
面接前後のメモは、事実と自分の印象を分ける
面接前に見る資料は、提出済みの書類、今回の募集、前回までの確認事項、今回聞きたいことに絞ります。情報を集め直すより、管理表から対象の資料を開ける状態にしておくことが役立ちます。連続した選考では、別の会社へ聞くつもりだった質問を混ぜないよう、冒頭に募集名を書いておきます。
面接後は、回答された内容と自分の受け止めを別々に書きます。例えば「配属後に担当領域を決めると説明された」は回答の記録で、「希望する領域に進めるか不安」は自分の印象です。両者を一文にまとめると、不安だったことが確定した条件のように残ります。後で質問を作るためにも区別してください。
その場で解決しなかった疑問は、質問先と期限を付けて一覧へ戻します。「業務の話が曖昧だった」で止めず、「初期配属の決定時期を採用担当へ確認する」と行動へ変えます。面接官がその場で回答できない項目について、回答がなかったという事実だけで制度が存在しないとは判断しないようにします。
技術課題の提出が加わった場合は、提出先、期限、形式、利用できる資料などの案内を保存します。課題内容を他社の選考へ流用してよいとは限りません。守秘や公開に関する条件を確認し、提出物を一般公開する前に扱いを確かめます。管理表には必要な指示への参照を置き、課題そのものを共有欄へ転載しないようにします。
面接の振り返りは、合否予想を細かく点数化するより、次に補う説明を残すことに使えます。うまく説明できなかった設計判断、数字の前提、担当範囲などを記録します。実際の選考結果と自分の手応えは区別し、通知が来るまで「不合格」へ変えないでください。次の準備に使える内容を残せば十分です。
返答待ちにも、確認する日と問い合わせ先を決める
結果待ちの募集は、何もすることがないように見えても、回答予定や次の連絡先を残しておくと管理しやすくなります。先方が予定を案内している場合は、その日付を記録します。予定が示されていない場合は、自分が状況を確認する日を決めますが、それを先方の約束した期限とは扱いません。
問い合わせるときは、募集名、直近の選考日、何を確認したいかを短く伝えます。「進捗はいかがですか」だけより、「先日の面接後の今後の予定について、確認可能な範囲で教えてください」と対象を明らかにします。他社の回答期限があるなら、実在する日付を正確に伝えて相談します。返答を促すために架空の期限を作る必要はありません。
担当者からの連絡が見つからない場合は、迷惑メール、サービス内の通知、別の登録先など、実際に使っている経路を確認します。通知の問題と選考の遅れを混同しないためです。ただし、各サービスの通知設定を頻繁に変えると追いにくくなるので、普段確認する経路を決めて継続する方が扱いやすくなります。
担当者が交代したときは、新しい連絡先へ伝わっている状況を確認します。以前の連絡をすべて転送する前に、未完了の質問と直近の約束を要約すると話を再開しやすくなります。共有する相手が正しいかを確認し、別企業の選考情報や不要な個人情報までまとめて送らないようにしてください。
返答がない状態が長く続いても、状況を勝手に確定させる必要はありません。「回答待ち・次回確認日あり」と記録し、活動全体ではほかの準備を進められます。どこまで待つかは、自分の予定と確認できた情報をもとに決めます。連絡を何度も送ることだけが管理ではなく、判断できる材料を残すことが目的です。
辞退や終了の連絡は、下書き・送信・確認を区別する
選考を辞退すると決めたら、現在やり取りしている窓口へ、対象の募集を明記して伝えます。下書きを作っただけでは相手へ届いていないので、管理表をいきなり終了へ移さないようにします。送信した日時と、相手の返答を確認できたかを記録し、予定が残っている場合はその扱いも確認します。
辞退の理由は、事実に基づき、伝えられる範囲で簡潔にまとめます。他社の条件や家庭の事情を細かく開示することを、管理のために必須とする必要はありません。連絡文には募集名、辞退する意思、近い日程の面接がある場合はその日時を含めると、相手も対象を確認しやすくなります。
面接が目前に迫っている場合は、普段の連絡手段だけで間に合うかを考え、案内された緊急連絡先があれば使います。送信できなかったエラーや宛先違いに気付いたら、送ったつもりで終わらせません。正しい窓口への連絡ができたかを確認し、カレンダーから予定を取り除くときも記録と合わせます。
終了した募集は、進行中の一覧から分けると、今対応すべき案件が見やすくなります。削除する前に、提出書類、受け取った条件、必要なやり取りなど、自分に残す必要があるものを整理します。すべてを永久に保存する前提にはせず、保存する理由がなくなった情報は自分の利用状況とサービスの案内に沿って見直します。
選考の終了と、転職サービスからの退会は別の操作です。紹介の停止だけを希望するのか、登録情報の削除を求めるのかを区別し、各サービスの窓口や設定を確認します。管理表で終了へ移したことだけでは、外部サービスの連絡やデータの扱いは変わりません。本人の記録と相手側の手続きを分けて考えてください。
記録の共有範囲を決め、必要な情報だけを渡す
応募管理には、連絡先、給与の提示、面接予定、提出書類などがまとまります。便利だからと管理表全体を公開リンクにすると、共有するつもりのなかった情報まで見られる可能性があります。自分だけで使う表は閲覧範囲を限定し、誰かに相談するときは必要な行や項目だけを別にまとめます。
複数の紹介会社へ同じ表を共有する必要はありません。選考時期の相談なら、他社名を含めず「来週に最終面接の予定がある」など、調整に必要な情報だけで足りる場合があります。実名の共有が必要と説明されたときは、用途と範囲を確認して判断します。共有の便利さだけで提供する情報を増やさないようにします。
勤務先の端末や共同のアカウントで個人の転職資料を扱う場合は、その環境の利用ルールと閲覧範囲を確認します。自分用の端末でも、通知の表示や画面共有で予定が見えることがあります。会議URLや応募書類を管理表へ入れる際は、誰が画面や保存先へアクセスできるかを一度見直してください。
応募管理を外部のAIツールへ相談するときも、まず会社名や個人名を外した記入例で十分かを考えます。自動でメールやカレンダーを読み取る連携を使うなら、対象の情報と実行される操作を確認します。管理を楽にするための提案が、本人の意図しない応募や返信へ直結しないよう、送信前に内容を確認できる運用にします。
保存場所が壊れたり、誤って上書きしたりした場合に備え、必要な記録を復元できる方法も確かめます。バックアップを作る場合は、その保存先の共有範囲も同じように確認します。複製を無制限に増やすより、どこが現在の記録で、どこが控えなのかを決める方が、その後の整理と削除を行いやすくなります。
定期的な見直しで、応募数より未完了の作業を把握する
管理表を見直すときは、まず期限が近い行、自分の返事待ちの行、相手へ確認する日が来た行を見ます。新着求人の多さだけに目を向けると、既に進んでいる選考の準備が後回しになります。応募数を増やす前に、現在引き受けている課題や面接準備へ時間を使えるかを確認してください。
作業量は件数だけでは判断しにくいため、必要な準備も書き出します。書類の修正、技術課題、面接、移動では負担が異なります。時間の見積もりは自分の予定を立てるための仮定とし、確実にその時間で終わるとは考えません。余裕がない場合は、応募を追加する時期や日程の相談を考えます。
一方で、管理表を整える作業に時間を使いすぎているなら、使っていない欄を減らします。毎回更新されない点数や、判断に使わない紹介件数はなくても構いません。「この欄がないと、どの行動を間違えるか」と考えると、必要な記録を選びやすくなります。完璧な履歴より、次の行動が分かる状態を維持します。
今日始めるなら、進行中の募集を一覧へ移し、それぞれに現在の段階と次の行動を書いてください。提出済みの書類を一つ確認し、面接日時が確定しているかも照合します。未確認のまま残った項目は、問い合わせ先を付けておきます。この順序で整えると、細かい情報を集める前に、現実の行き違いへ対処できます。
活動が進むにつれて管理方法を変える場合も、募集の識別と提出履歴は引き継ぎます。別のアプリへ移すこと自体を改善と考えず、以前より探しやすくなったか、返事や準備を漏らさず進められるかを見ます。複数のサービスを使う価値を生かすには、窓口の数よりも、自分が状況を把握できる運用を整えることが大切です。
比較するときの確認項目
求人番号や部署で募集枠を区別したか
応募を承諾した日と窓口を残したか
提出した書類の版を保存したか
次の行動・期限・保存先の共有設定が明確か
次に進めること
いま動いている求人だけを一つの表に集め、各行に「次の行動」を一つ書いてみましょう。空欄になった求人は、状況を問い合わせるか、検討を続けるかを決める対象です。